データベース講習会 雑誌をさがす編

このページは、データベース講習会「雑誌をさがす編」で使用するものです。
この講習会では、雑誌・電子ジャーナルや、論文をさがすときに使う様々なデータベースを紹介します。
また、雑誌や論文をさがす上で知っておくと便利な知識を解説します。
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 そもそも、雑誌とは?

本(単行本)と雑誌にはこのような違いがあります。
雑誌
単発的に刊行され、1冊で完結している 定期的・継続的に刊行され、巻・号が付与されている
体系的 速報性
1冊の初めから終わりまで通読する 1冊に複数の論文が掲載され、自分に関係のあるテーマの論文だけを読む

 たとえばこの論文をさがしてみましょう。

 知りたい情報が入っているのはどのデータベースですか?

  論文をさがす 電子ジャーナルを利用する 雑誌の所蔵を調べる
データベース名 FELIX CiNii J-STAGE Web of Science 東京大学で利用できる電子ジャーナル検索 E-JOURNAL PORTAL 出版社のサイト 一例) 東京大学OPAC NACSIS Webcat NDL-OPAC
雑誌記事索引 SwetScan PCI
何をさがせるか 国内で刊行された学術雑誌に掲載された論文 欧文の学術雑誌に掲載された論文 欧文の人文・社会科学系学術雑誌に掲載された論文 国内の学協会誌・大学紀要に掲載された論文 +「雑誌記事索引」のデータ 国内の科学技術関係の学協会誌の電子ジャーナルに掲載された論文 全分野の主要な学術雑誌に掲載された論文 東京大学で契約している電子ジャーナルと無料の電子ジャーナル 東京大学で契約しているデータベースを通じて利用できる電子ジャーナルと無料の電子ジャーナル その出版社が刊行している電子ジャーナル 東京大学で所蔵している雑誌 全国の大学図書館等で所蔵している雑誌 国立国会図書館で所蔵している雑誌
雑誌の書誌情報 雑誌名
出版者 × × ×
出版年 × × × × × × × ×
ISSN
論文の書誌情報 著者名 × × × × ×
論文名 × × × × ×
掲載誌名, 巻号, ページ × × × × ×
出版年 × × × × ×
所蔵情報 注1 注1 注1 注2 × × 注1 × ×
全文 注3 注3 注3 注4 注3 注5 注6 注3 × ×
引用情報 × × × 一部 一部 × × × × × ×
注1 東京大学OPACへのリンクによって学内の所蔵が調べられます。
注2 Webcat Plusへのリンクによって全国の大学図書館等の所蔵が調べられます。
注3 「東京大学で利用できる電子ジャーナル検索」へのリンクによって、(契約の範囲内、公開の範囲内で)電子ジャーナルで全文が読めます。
注4 「NII-ELS」へのリンクによって、(契約の範囲内、公開の範囲内で)電子ジャーナルで全文が読めます。
注5 出版社のサイトへのリンクによって、(契約の範囲内、公開の範囲内で)電子ジャーナルで全文が読めます。
注6 全文を収録したデータベースへのリンクによって、(契約の範囲内、公開の範囲内で)電子ジャーナルで全文が読めます。

※この他にもいろいろなデータベースがあります。
をご参照ください。

 データベースを使うときに見るポイント

初めて使うデータベースのときは、この3つのポイントを確認することをおすすめします。

収録内容

 収録内容を確認することは、求めている情報が得られるかどうかを知るだけでなく、検索結果を正しく判断するためにも必要です。

ヘルプ

 どのデータベースにも、ヘルプ画面があります。(名称はデータベースによって様々で、「ヘルプ」「Help」「手引き」「ガイド」など。)
ここには、検索方法の説明や入力例が挙げられています。誤った方法で検索をしないために、ぜひヘルプ画面を参照してください。

検索画面の種類

 データベースにアクセスして最初に表示される検索画面のほかにも、より詳しい条件の指定ができる検索画面が用意されていることがあります。
状況に応じて使い分けてください。

 検索のコツ

適切な検索語を選ぶ

 以下のことを念頭に置きながら、いろいろなことばを試してみてください。

統制語で検索する

 統制語(件名やシソーラス)を使って検索すると、論文のタイトルにその語が含まれていなくても、その主題に関連する論文をさがすことができます。 データベースごとに、あらかじめ統制語が決められています。(※統制語を使わない仕組みのデータベースもあります。)
 統制語の一覧表から選んでも良いですし、まず思いついたことばで検索し、その検索結果に表示されている統制語を使って再検索するのも良いでしょう。

検索項目(フィールド)を指定してさがす

 データベースの中には、雑誌や論文に関するデータが、雑誌名、ISSN、論文の著者名、論文名、ページ、といった 項目(フィールド)ごとに、それぞれ格納されています。
 特に項目を指定しないで検索すると、これら全ての項目の全データを対象に検索することになります。
 著者名でさがす、論文名でさがす、出版年を限定してさがす、雑誌名でさがす、ISSNでさがすなど、 検索項目(フィールド)を指定して検索すると、データの特定に効率的です。

 ISSNとは? → International Standard Serial Number(国際標準逐次刊行物番号)の略で、雑誌の表紙などに記載されている 「ISSN ○○○○-○○○○」という8桁の数字のことです。 識別のために固有に付与された番号ですので、これがわかっていればさがしたい雑誌を特定するのに便利です。

論理演算を使う

 複数のキーワードで検索するときは、どんな検索をしたいかによって「AND検索」「OR検索」「NOT検索」を使い分けると効果的です。
 ・AND検索 (A AND B) :入力したキーワードA、Bの両方を含むものを抽出
 ・OR検索 (A OR B) :入力したキーワードA、Bのうち少なくともどちらか一方を含むものを抽出
 ・NOT検索 (A NOT B) :入力したキーワードAを含み、Bを含まないものを抽出

 雑誌をさがす場合の注意点

論文の書誌情報をメモする

 データベースなどで読みたい論文が見つかったら、その論文にたどりつくために、論文の書誌情報をメモしておく必要があります (検索結果のダウンロード機能があるデータベースもあります)。 書誌情報が不足していると、入手に手間取ることがありますのでご注意ください。

所蔵を調べるときは、「雑誌名」でさがす

 読みたい論文が掲載されている雑誌の所蔵を調べるときは、雑誌名でさがします。 論文の著者名、論文名、論文の出版年で所蔵を調べることはできませんのでご注意ください。

所蔵を調べるときは、「所蔵巻号」まで確認する

 読みたい雑誌を所蔵している図書館が見つかったら、必要な巻・号が所蔵されているかどうか、「所蔵巻号」の欄を確認してください。

雑誌名が省略形になっていることがある

 引用文献リストなどでは、雑誌名が省略形で記されていることがあります。データベースでさがすときは省略形ではさがせないことがありますのでご注意ください。

 引用について

孫引きをしないこと

 他人の論文の中で引用されている文章をそのまま引用することは“孫引き”と言われており、論文執筆の際にやってはいけないことです。
 もしかしたら、間違って引用されているかもしれませんし、その引用箇所は引用した人にとって都合の良い部分だけであって、 引用元を参照してみたら、自分にとってもっと必要な記述が見つかるかもしれません。
 必ず引用元の文章を自分の目で確かめた上で、自分の論文に引用するようにしてください。

引用文献リストの見方・書き方

 (SIST02 参照文献の書き方 5. 資料種類別の記述例 より)
雑誌の1記事
著者名.論文名.誌名.巻数,号数,出版年,はじめのページ−おわりのページ.(言語の表示)(媒体表示)
例1.
(a)花岡菖.戦略的アウトソーシングにともなうシステム監査のあり方について.システム監査.vol.9,no.2,1996,p.2-10.
(b)花岡菖.戦略的アウトソーシングにともなう….システム監査.9(2),1996,2-10.

例2.
(a)Ledezma,Gustavo; Bejan,Adrian.Heat sinks with sloped plate fins in natural and forced convection.International Journal of Heat and Mass Transfer.vol.39,no.9,1996,p.1773-1783.
(b)Ledezma,G.; Bejan,A. Heat sinks with sloped plate fins ... .Int.J.Heat Mass Transf.39(9),1996,1773-83.
図書1冊
著者名.書名.版表示.出版地,出版者,出版年,総ページ数,(シリーズ名,シリーズ番号).(ISBN)(言語の表示)(媒体表示)
例1.
井手文雄.界面制御と複合材料の設計.東京,シグマ出版,1995,250p.(ISBN 4-915666-27-1)

例2.
(a)McMillan,G.K.pH Measurement and Control.2nd ed.North Carolina,Instrument Society of America,1994,299p.(ISBN 0-87664-725-5)
(b)McMillan,G.K.pH Measurement and Control.2nd ed.Instrument Society of America,1994.
図書の1章又は一部
著者名.章の見出し.書名.版表示.出版地,出版者,出版年,はじめのページ−おわりのページ,(シリーズ名,シリーズ番号).(ISBN)(言語の表示)(媒体表示)
例1.
井手文雄.“3 界面制御の技術”.界面制御と複合材料の設計.東京,シグマ出版,1995, p. 12-43.(ISBN 4-915666-27-1)

例2.
Doets,K. "5 Linear resolution". From Logic to Logic Programming. Cambridge,MIT Press,1994, p. 93-120.(ISBN 0-262-04142-1)

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東京大学情報基盤センター 学術情報リテラシー係 literacy@lib.u-tokyo.ac.jp
2006/01