<利用上の注意>


 電子リソース(ここでは、電子ジャーナル・電子ブック・データベースを指します。以下同じ。)の全学での共同利用にあたり、提供元(出版社等)との間で不正利用の防止等を含めた、利用上の取り決めを交わしています。また、冊子体と同様に、著作権を侵害する行為も不正利用となります。

 附属図書館および情報基盤センターは、本学で電子ジャーナルの導入実験を開始した2000年4月以降、「東京大学で利用できる電子ジャーナル検索」サイト中に利用上の注意事項を様々な形で記載し、注意をお願いしています。電子リソース利用が当たり前になってきた今こそ、「利用上の注意」を再度確認していただき、全学的なアクセスを維持するためにも、適正な利用をお願いします。

 ここでいう不正利用とは、以下のような行為を指します。

  1. 東京大学の構成員(教職員・学生等)及び図書館・室が入館を認めた者以外が利用すること。

  2. 個人の学術研究・教育目的以外で各論文をダウンロード、コピー、ハードディスク等へ保存や印刷をすること。また、それを頒布すること。

  3. 電子媒体で第三者に流通させること。
    ※ダウンロードした電子リソースのデータを学外者を含む学会メーリングリストのメンバー全員に送付するようなことは違反行為となります。

  4. 組織的に大量のダウンロード(systematic download)やプリントアウトをすること。
    ジャーナルの一号全体、または大量のデータを短時間でコピー、ダウンロードすること。

    ※短時間に何度もリロードすると、不正利用とみなされる場合があります。
    →大量ダウンロード、過剰利用とは?

 不正利用が行われた場合、提供元(出版社等)から警告が発せられるほか、事前の警告なしに東京大学全体で当該電子リソースの利用を停止させられる場合もあります。
 学内の多くの研究に支障をきたすことになりますので、十分ご注意ください。 →不正利用の警告とは?



◆ 大量ダウンロード、過剰利用とは?

  • "大量"または"過剰"の範囲については、何件以内ならば問題ない、ということが一様に決まっているわけではありません。電子リソースを大いに利用し研究に役立てていただきたいのですが、利用については、「著作権法に準拠した範囲内で」とお考えください。

  • ダウンロードそのものはpdf形式のフルテキストを開くことで自動的に行われますが、"ダウンロード=全文を読む行為"と考えて「本文を読めないようなタイミングで次々とダウンロードしない(開かない)」ようご注意ください。また、提供元(出版社等)では "ダウンロード=PCへの保存"ととらえて、ダウンロード数によって警告を発する場合もあります(利用条件に一号全体のダウンロードを禁止する表現も多く見られます)。研究上必要となった都度、必要な論文だけを利用することが基本であるとお考えください。

  • 一号全体を通覧するような場合には、HTML形式のご利用、あるいはabstractの参照をお奨めします。

  • ダウンロード支援ソフトウェアやツールを使用してのシステマティックダウンロードは、不正利用と見なされ、大学全体で当該電子リソースの利用が停止される可能性があります。他の利用者の迷惑となりますので、決して行わないでください。

◆ 不正利用の警告とは?

 通常、提供元(出版社等)ではアクセスログにより過剰利用、不正利用を監視することができます。また、ダウンロード支援ソフトウェアやツールを使用したシステマティックダウンロードも機械的に検知することが可能です。
 不正利用と認められる痕跡があった場合、提供元(出版社等)は、過剰アクセスや大量ダウンロードがあった旨の警告を大学に発し、その発生日時と利用元IPアドレスの情報を通知してきます。

 対応は提供元(出版社等)によって違いますが、概ね以下のような措置がとられます。

  1. 警告し調査を求める。
  2. 警告し調査を求め、当該IPアドレスのアクセスを停止する。
  3. 警告し調査を求め、当該IPを含む範囲(クラスC)のアクセスを停止する。
  4. 警告し調査を求め、大学全体のアクセスを停止する。

 図書館は、この行為がどのような状況でなされたのか(事故か、故意か、ダウンロード支援ソフトウェアを使ったのか、手動かなど)の調査及び回答と、今後の防止策の提示を求められます。これを受けて図書館では、通知された情報を元に電子リソースの利用状況について実地に調査します。

 調査の結果、不正利用でなかった場合には、その旨を図書館から提供元(出版社等)へ伝え、アクセスが停止されていた場合には解除を求めています。

 上述の注意事項(◆ 大量ダウンロード、過剰利用とは? )をご参照の上、明らかな不正利用はもちろん、不正と間違われるような利用も避けるよう心がけてください。

◆ ブラウザの先読み機能による大量ダウンロード/大量アクセスに注意!

電子リソースを利用するにあたり、短時間で大量にアクセスする行為は契約違反とみなされ、提供元(出版社等)から東京大学全体のアクセスを遮断されてしまうことがあります。

最近、Webブラウザの「リンク先読み機能」により、利用者が意図せずとも、大量ダウンロード/大量アクセスを引き起こしてしまうケースが頻発しています。
「リンク先読み機能」では、ページを閲覧中に、バックグラウンドでページ内のリンクへのアクセスが繰り返されます。そのため、本人は普通に電子リソースを利用していたつもりでも、気が付かないうちに大量ダウンロード/大量アクセスになってしまうことがあります。

利用にあたっては、ブラウザの設定変更により、この機能を無効にしていただきますようご協力をお願いいたします。
特にMicrosoft Edge(旧Edge)での発生事例が多く報告されていますので、ご注意ください。

ブラウザ別先読み機能停止方法(2021年3月1日現在/3月30日一部更新)

  • Microsoft Edge(旧Edge)
    「設定」--「プライバシーとセキュリティ」を開き、「Cookie と他のサイトデータ」で「ページ予測を使用」をオフにします。

  • Microsoft Edge(新Edge, Chromium版Edge)(2021年3月30日追加)
    「設定」--「Cookieとサイトのアクセス許可」を開き、「Cookieとサイトデータの管理と削除」をクリックします。「ページをプリロードして閲覧と検索を高速化する」をオフにします。

  • Google Chrome
    画面右上で、設定アイコン →「設定」の順にクリックします。
    「プライバシーとセキュリティ」で「Cookie と他のサイトデータ」を選択し、「ページをプリロードして、閲覧と検索をすばやく行えるようにする」をオフにします。

  • Mozilla Firefox
    アドレスバーに「about:config」と入力してEnter キーを押します。
    「動作保証対象外になります!」という警告ページが表示されたら、「危険性を承知の上で使用する」をクリックします。
    ※以降の作業は慎重に行う必要があります。
    「network.prefetch-next」を「false」にします。

  • Safari (Mac)
    メニューバーの「Safari」から「環境設定」をクリックします。
    「検索」タブをクリックし、「バックグラウンドでトップヒットを事前に読み込む」のチェックをはずします。

  • Internet Explorer 11
    「インターネットオプション」--「詳細設定」を開き、「ブラウズ」中の「パフォーマンスを最適化するためにサイトとコンテンツをバックグラウンドで読み込む」のチェックをはずします。