多言語対応版OPACのサービス開始のお知らせ

update 2002-2-12
東京大学情報基盤センター
学術情報リテラシー掛


東京大学情報基盤センター図書館電子化部門と附属図書館では昨年3月の図書館業務システムの更新に伴い、オンライン蔵書目録(OPAC:Online Public Access Catalog)のサービスを一新し、検索スピードをアップさせるほかWebリクエストサービスの開始など図書館サービス全般の向上を進めてきました。

このたび、さらにOPACの機能を高度化し、これまでのOPACでは難しかった簡体字を含む中国書を検索・表示できる「多言語対応版OPAC」のサービスを開始しました。

http://mulopac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp


これまでのOPACでは、中国語の簡体字は、「◆U56FE◆◆U4E66◆◆U9986◆」のように黒菱形で囲まれた文字として表示され、タイトルの判読すら難しいものでした。
多言語対応版OPACでは、中国語の簡体字も所蔵情報中の日本語の漢字も全て文字化けなく表示されます。

[検索方法]
中国書の目録データ中には、漢字タイトルに加え、単漢字単位で分かち書きされたタイトル等のピンインが入力されていますので、漢字タイトル形に加えて、ピンインによる検索が可能です。
また、漢字は「漢字統合indexシステム」により、同義の日本語、中国語の漢字はどちらの漢字でも検索が可能になっています。

[表示方法]
多言語対応版OPACで画面上に表示される文字コードにはUCS(UTF-8)文字セットを使用しています。したがって、多言語対応版OPACを利用するには、まず、UCS文字セット対応のブラウザを準備してください。Windows PC, Macintosh PCともに、InternetExplorer5.5, Netscape6.0 以上を推奨します。
多言語対応版OPACで、中国語資料を検索するためには中国語の入力・表示が可能なソフトが必要です。
WindowsPC:
Microsoft GlobalIME, ChineseWriter など
*Microsoft GlobalIME はMicrosoft社のホームページより、無償で入手できます。

MacintoshPC:
Apple Language Kit中のChinese Language Kit

現在、東京大学全体では約28万点の現代中国書を所蔵していますが、現時点でOPACデータベースには約6万点の現代中国書の目録データが入力されています。附属図書館では、平成12年度及び平成13年度に文部科学省から図書館機能高度化経費を受け、総合図書館、東洋文化研究所、文学部、経済学部、社会科学研究所などの中国書を所蔵している図書館・室を中心に中国書の遡及入力を進めています。

現段階での入力の対象は現代中国書に限られていますが、今後は国立情報学研究所(NII)の各国語目録データの入力基準の整備に合わせて韓国・朝鮮語やアラビア語の資料など本格的な多言語対応目録への展開を進めていく予定です。

問い合わせ先:情報基盤センター学術情報リテラシー掛(literacy@lib.u-tokyo.ac.jp)  

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